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人は、なぜ他人を許せないのか?(本のまとめ)

5分でわかる本のまとめ
今回は中野信子さん著の「人は、なぜ他人を許せないのか?」です。
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人は、なぜ他人を許せないのか?

はじめに

SNSで他人を攻撃したり、自分が所属する集団以外の人を攻撃して悦に浸る人は、正義中毒です。

この本を読むとわかること

  • 人は、なぜ他人を許せないのか?がわかる
  • 正義中毒者の脳内で何が起きているか?がわかる
  • どうすれば正義中毒から抜け出せるか?がわかる

①ネット時代の「正義」

Ⅰ.SNSが争いを見える化した

人を許せないという感情は当然昔からある感情ですが、それを「あなたは許せない」と宣言するかどうかは別です。
ほとんどの人が今後の関係性を考え、またトラブルになるのを避けるために、許せないという感情には蓋をしています。
リアルな人間関係では皆少なからず本音を隠して生きています。

このような裏の争いを見える化したのがSNSです。
現在は、著名人も一般人も、世代もコミュニティも関係なく一つのツールの中にもう一つの現実社会を構築しています。

リアルでは発言できないことも、このもう一つの現実社会であるSNSでは思う存分、手軽に発言できるようになったことにより、昔から内在していたしがらみやうっぷんと言った争いが見える化するようになりました。

Ⅱ.炎上ビジネス

正義中毒者は、常に自らを絶対的な正義と確信できる不正義を、飢えた動物のように求めています。
これを利用して、わざとわかりやすい失態を演じて、彼らに餌を供給し、その代価として報酬を集める仕組みが成立するようになりました。(炎上ビジネス)

たとえば、あえて正義側と逆の意見を主張し、正義中毒者の攻撃を浴びることで炎上状態になります。
これを利用して有名になるといった行動です。(いわゆる売名行為)

Ⅲ.正義中毒は人間の宿命

ウサギは生きる意味を考えません。
人間の脳には、大脳新皮質という、ものを考える領域ができました。
そのため生きる意味を考えたり、場合によっては自ら死を選択して命を落とすこともあります。

このように人間には知性があるからこそ、愚かな争いをする宿命にあるのです。

知性があるからこそ愚かさがあり、愚かさのない知性は存在し得ないという裏表の関係があるといえます。

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②日本の特殊性と「正義」の関係

Ⅰ.閉鎖的環境と自然災害

日本は島国ですから、陸同士で国境を接するヨーロッパなどの国と比べて、急に侵略されることはほとんどありませんでした。

そのため、自国の強さを他国に示す必要性はそれほどなく、国内の限りあるリソースにいかにありつけかが重要でした。

そのためには、集団にいかに溶け込み、集団から外れないように空気を読むかが、生きていく上で合理的でした。

こうした地理的要因が、日本人が自己主張が苦手になった要因と考えられています。


そして、日本は自然災害が非常に多い国です。
このような土地で生きて行くためには、人間同士で手を取り合って、食べ物を分け合って生きて行く必要がありました。
つまり、日本人は1人で生きて行くこと難しい環境的要因があったため、個人より集団を重んじる傾向が強くなったと考えられています。

Ⅱ.よそ者は信用しない国

社会学において、社会性を図る指標の一つに、一般的信頼というものがあります。
これは、見ず知らずの人に対してどれだけ親切にできるか?という指標で、日本人は外国人に比べて、この数値が低いそうです。
言い換えると、日本人はよそ者を信用しない民族なのかもしれません。

Ⅲ.ステレオタイプ脅威という呪い

ステレオタイプ脅威という現象があります。
これは、他人が自分に対して持つイメージを意識すると、自分が本当にそのようになってしまう現象です。 
少し説明が難しいので例をあげます。

たとえば、「黒人は攻撃的だ」という社会的なイメージがあったとして、黒人がそのイメージを受け取ると、無意識に「自分は攻撃的な人間だ」と感じ、本当に攻撃的な行動を起こしてしまう。といった具合です。

男女差においても、中学生くらいまでは女性の方が成績が良いのに、高校生を超えると次第に成績が逆転するそうです。
これは年齢が上がるにつれて女性はそこまで勉強できなくても良いといった社会的なイメージを本人が受け止めた結果ではないかと言われています。
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③なぜ人は他人を許せないのか

Ⅰ.脳は対立するようにできている

そもそも人間の脳は誰かと対立するようにできていて、それが自然なのだそうです。

Ⅱ.正義中毒のエクスタシー

人は、本来は自分の所属している集団以外を受け入れられず、攻撃するようにできています。
自分の仲間を守るために、他集団を攻撃することは正義であり、正義のために他集団を攻撃するとき、脳内にはドーパミンという物質が分泌されるそうです。
このドーパミンは、快楽物質のことで、これが分泌されると脳は気持ちいい状態になります。
他集団の人間を攻撃するのは正義であり、どんどん気持ち良くなるからやめられない。
これが「正義中毒」です。

Ⅲ.集団の持続こそが正義

自分好みの正義があるからその集団に属するのではなく、集団の一員であることそのものが、生物としての安全性を高め、生活の効率を高めるための武器となるため、集団への所属と、所属した集団の持続そのものが最優先の目的となります。

少し難しい説明でしたが要するに

自分が所属する集団が持続しさえば良いのです。
それが本当に正義かどうかは関係ないということですね。

さらに、加齢と共に脳は保守化し、自集団の考え方やルールしか受けつけないようになるようです。

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④正義中毒から解放されるには?

Ⅰ.捉え方を変える

まずは自分が正義中毒状態になっていることを把握することが重要です。
怒りの感情が湧いた時、「あ、今自分怒ってるな」と認識するということです。
このように自分を客観的に見ることをメタ認知といいます。

Ⅱ.前頭前野を鍛えるトレーニン

心穏やかな毎日を過ごすには、前頭前野を鍛えることが重要です。

実は、先述したメタ認知を習慣づけることが、前頭前野を鍛えることにつながります。
メタ認知を習慣づけるトレーニングを紹介します。

  • いつもと違う日常を心がける

いつもの道、いつもの店、いつものメニューを変えてみることで前頭葉が刺激される。

  • あえて不安定・過酷な選択をする

人生において、あえて過酷な方を選ぶことで脳が刺激される。
たとえば、自分が普段絶対読まないような本を読んでみる。
本はその人の人生を擬似体験できるようなもので、大変な刺激になります。
特に、自分が絶対に読まない本とか、自分が嫌いな人の本をあえて読むことで、自分とは全く異なる人の考え方や価値観が刺激になる。

  • 脳の余裕を作る

寝不足の時や、締切直前の仕事に忙殺されている時に「いつもと違うことをしてみよう」と思うことはないでしょう。
大事なプレゼン前に、「いつもと違うラーメン屋に行ってみようかな」という気にはならないでしょう。
前頭葉を鍛えるためには、しっかりとした睡眠を取り、脳に余裕がある状態でなければなりません。

Ⅲ.前頭前野を鍛える生活習慣

前頭前野を鍛えるためには、普段の生活習慣も整えましょう。

  • 食事

オメガ3脂肪酸を多く摂ること。
満遍なくバランスの良い食事を摂ることが原則ですが、とくに前頭前野の働きを良くするためにはオメガ3脂肪酸(不飽和脂肪)の積極的な摂取が欠かせません。
オメガ3脂肪酸を多く含む食材

サケ、マス、マグロ、イワシ、ブリ、サバ、サンマなどの青魚に多く含まれるほか、カキなどの貝類やクルミなどのナッツ類、ごま油などにも多く含まれます。

  • 睡眠

睡眠不足により、判断力、思考力、記憶力、学習能力などが低下することがわかっています。これは慢性的な睡眠不足はもちろんのこと、1日睡眠不足の状態になっただけでも起こることがわかっています。
多忙で睡眠時間が取れない方はスキマ時間に仮眠を取るだけでも効果があります。
また、寝付きが悪いとか、朝早く目が覚めてしまい十分な睡眠時間が取れないという方は、日中多くの日光を浴びることを心がけてください。

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おわりに

いかがでしたでしょうか。
他人を攻撃する人の脳内には快楽物質がドバドバ出ていたと、そりゃやめられないわけですね。
私もそうならないように今のうちに前頭前野メタ認知を鍛えておきます💪

本記事のまとめでは、わかりやすくするために、なるべく結論だけを載せております。根拠や解説は本書に詳しく記載されておりますので気になる方はぜひ本書をどうぞ

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