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子供も自分もラクになる「どならない練習」(本のまとめ)


子供に怒鳴ってはいけないと頭では分かっていても、つい怒鳴ってしまったり、子供の前でも常に穏やかに過ごしたいと思ってもついイライラしてしまったりすることはありませんか?

私もいま3歳の娘がいて、子供と過ごす時間は週に2日だけなのに、それでもイライラしてしまうことがあります。
世のお母さんは本当に偉大だと思います🙇‍♂️

子育て本を何冊も読んだり、インターネットで子育ての悩みを調べたりしても、それを実践するのが難しいんですよね。

そんな中で、こんな本を見つけました。

子供も自分もラクになる「どならない練習」です。

この本は、子育ての方法を教える本ではなく、子育てを練習するための本です。

スポーツを覚える時も、本を読んでいるだけではできるようになりませんよね。
理論を知って練習することで、上達します。子育てもそれと同じとういことですね。

今日から練習を積んで、どならない子育てを目指してみましょう!

では、さっそく5分で内容を見ていきます。

この本の著者

伊藤徳馬さん
なんとこの方、市役所の職員さんです。

(え、子育ての専門家じゃないの?大丈夫?)

(公務員?副業していいの?)

いろいろ頭をよぎり、一瞬本を閉じそうになりましたが(笑)

10年以上、児童虐待相談や子育て相談に従事し、「子育てへの対応方法を練習する講座」を事業化、今でも研修や講演会といった活動をされている方です。
この方自身も、中学生と小学生の子供を育てるお父さんです。

著者の経歴に安心したところで、この本のターゲットを見ていきます。

この本が役に立つ人

  • 3歳〜10歳くらいまでの子育てをするお母さん
  • ついつい子供にどなったり、イライラしてしまうお母さん

この本を実践するとどうなる?

ほどほどに、子育てがうまくいく可能性が上がります。

この本をディスっているわけではありません。
本当にそう書いてあるのです(笑)

以下引用です。

「うさんくさい練習をして、子どもへの対応がうまくできる可能性が少しだけ上がる」というのがこの本なんです。 だからみなさん、何度も言いますが、練習をがんばってくださーい。

とびきりの効果があるわけではないと言い切っています。
でも、「絶対うまくいく子育て方法です!」と言われるより信用できますよね?

要は、「かんたんな練習を積んで、どならない子育てをしましょう。」というコンセプトです。

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練習に使うカード

青カードと赤カード

子育て練習では、青カード赤カードを使います。

カードにはそれぞれ言葉が書かれています。

青カードには、積極的に使いたいポジティブなことばを書きます。

赤カードには避けるべきネガティブなことばを書きます。

付箋などを用意して、↓のことばを書いてください。

青カード

赤カード

うわ、めんどくさい

という声が聞こえてきましたね。

ちょっとだけめんどくさいですが、これで子供との関係が良くなって日々穏やかに過ごせるとしたら、随分儲け物ではないでしょうか?

効果がなくても、損するのは付箋数枚なので、騙されたと思ってやってみましょう(笑)

カードの使い方

  • カードを見ながら練習する
  • 冷蔵庫に貼っておく
  • 手帳に挟んで持ち歩く

カードを、普段目につくところに貼ったり持ち歩くだけで大丈夫です。

普段から青カードの言葉を意識して使うようにしてみましょう。

そして、赤カードの言葉はなるべく使わないようにしましょう。

でも、赤カードの言葉を絶対使っちゃいけないというわけではありません。
子育てでつい赤カードの言葉を使ってしまうのは当然のことで、何も悪いことではありませんから、気がついた時に意識してみるくらいで大丈夫です。

私が1番良いなーと思っているのは、同居の家族の目にも留まるところに貼ることですね。

お母さんはちゃんとやっているけど、旦那さんやおじいちゃん、おばあちゃんが言うことを聞いてくれなかったり、無意識に子供に悪影響なことを言ったりするんですよね。

そんな時にさりげなくこのカードを貼っておけば、嫌味にならずに良い教育の方向に矯正できるかもしれません。
何か聞かれたら、「よくイライラしちゃうことがあるから、目に入るところに貼ってるんだ」と自分のためにやっていると言えば良いですからね!

それぞれのカードの意味

カードの使い方が分かりにくいところを説明します。

代わりの行動を教える(〜してね)

「〜しないで!」

って言うことは良くあると思いますが、

「〜しないで」を、「〜してね」に代えましょう。

それだけの話です!

たとえば子供がショッピングカートに座らずに立ってしまった時、「立たないで」という否定系を使わずに、「座ってね」と代わりの行動を教えてあげましょう。

環境をつくる

子供に何かを伝えたい時は、伝える環境を作る必要があります。合言葉は、

キョリメセンシゲキ

です!

変な呪文じゃないですよ?

距離、目線、刺激を合わせただけです。
この3つが、子供に何かを伝えるときに整えるべき環境です。

  • 距離

遠いところから大声で声をかけるケースは少なくないと思いますが、なるべく子供に近づいてから声をかけるようにします。

  • 目線

子供の目線に合わせて、大人はしゃがみます。

  • 刺激

テレビやおもちゃの音など、気が散る刺激は一旦消して、子供の目を見て話します。

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練習方法

  • 青カードを見ながら声に出して練習する
  • 子供がいると想定して声かけの練習をする

驚きの練習方法ではないでしょうか?

シャドーボクシングならぬ、シャドー子育てですよ。

著者が講師をつとめる研修会では、受講するママさん達が子供役と母親役に分かれて実際に練習をするそうです。

研修会ならいいですけど、家で1人でやる勇気は無いです(笑)

ぶっつけ本番にはなりますが、子供の前では青カードのことばを積極的に使うということは、実践したいと思います。

練習問題

こんな時、どのカードを使いますか?
例題をいくつか紹介します。

ケース1:まだ帰りたくない

【問題】

子供が公園で遊んでいて、「まだ帰りたくない」と言うことを聞かない時、どのカードで声かけをしますか?

このシーンはどのご家庭もあるのではないでしょうか?
むしろ、素直に帰ることなんて一度たりともない

うちだけでしょうか?

【解答例】
・気持ちに理解を示す
・代わりの行動を教える
・ほめる

「まだ遊びたいよね。それはわかるけど、時間だから今日はもう帰ろうね。」

「そうだよね、○○ちゃんはブランコが大好きだもんね、やりたいよね。でも今日はもう帰ろうね?」

「えらい!我慢して帰れたね!」

これはちょっと、正直こんなんでうまく行くわけないと思ってしまいました(笑)
「今日はもう帰ろう」って、代わりの行動を示すことになっていない気がします。

あと、「えらい」という言葉はあまり使いたく無い…
子供をコントロールする意図があるからあまり使うべきで無いといくつかの本で見ました。
machinoikimono.hatenablog.com


まぁ、子育てに正解は無いので、何を信じるかですけどね。

ケース2:お風呂から上がると裸のまま逃げ回る

【問題】

お風呂から上がってすぐ着替えて欲しいのに、裸のまま逃げ回ります。どのカードを使えば良いでしょうか?

このシーンもうちで毎日見かける光景です。
娘はアトピーなので、お風呂あがりにお薬を塗らなきゃいけないのに、面白がって逃げ回ります。

こんな時どうすれば良いのでしょうか?

【解答例】
・ほめる

ちょっとひねった解答ですが、できない時に声かけするのではなく、できた時にほめるというのも一つの方法です。

「○○ちゃん、いつもは走り回っちゃうのに、今日は待てたね!ありがとう、ママ助かるよ!」

できた時にしっかりフィードバックすることで、次回もその行動を起こしてくれる可能性が高まります。

まとめ

練習問題や理解度テストがあり、本当に研修を受けている気分になりました(笑)

でも、青カードを多く使い、赤カードを使わないようにできれば、もっと穏やかに子供と過ごせるかなーと思います。

実践するためには、本書のような地道な練習を重ねるしかないのでしょう。

シャドーボクシングならぬシャドー子育ては、さすがに誰かに見られたら、この人頭おかしくなったのかと思われそうなのでやめておきます(笑)