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今日、子供が産まれました。破水から出産までの父と娘の奮闘記

2022年3月13日(日)12時2分

今日、2人目の子供が産まれました。

2600gの女の子、予定日より3週くらい早い出産だったので小ちゃい赤ちゃん。

今回はただただ、妻が出産した今日の1日を綴ろうと思います。

取り留めのない長い文章になりそうですが、よければお付き合いください。

破水なのか、破水じゃないのか

昨日の夜10時過ぎ頃、「なんかおしっこじゃないのが出てるんだけど」と妻に言われました。
破水かはわからない、どれくらいの量が出ているかもわからない、おりものとの違いもわからない、とにかくわからない何かが数時間の内に4回くらい出ているらしいのです。

(それ、破水やん)と思いつつも、本人はわからないと言うのです。
妊婦でもなければ女でもない私にはこんなわからないだらけの手がかりではいきなり迷宮入りです。
たしかに、おしっこに行く回数が多いなと思ってはいました。
その内1回は、(これは思い返せばなのですが)パシャッという、少量の打ち水をしたような音がトイレから聞こえてきていました。

「わからない」と言いながらひたすらスマホで何かを調べている妻と、考えているようで実は何も考えていない私、そのまま10分くらいが過ぎて妻が、「とりあえず様子見て、明日また出るようなら病院に電話しようかな」と言いました。

そう言われて私はなんだか釈然としませんでした。
これでいいのかな、もし破水だったら赤ちゃん苦しいんじゃないの?
明日になって赤ちゃんに何かあったら遅いのでは?
さっきまで眠気でボーッとしていた私もだんだんと目が覚めてきて、胎動はあるかを妻に聞くと、今はないとのこと。

明日はばぁば(私の母)とピクニックの予定、ちー(3歳の娘)も公園でお弁当を食べるのを楽しみにしています。
(明日のピクニックは無しかなー)
私は明日のピクニックのことを考えています。

病院に電話したら来てくださいって言われるだろうし、もし破水じゃなかったら夜間料金とられるよね。
妻はお金のことを考えているようです。
そう言えば1人目のときも、夜間料金を取られたくなくて陣痛を2時間我慢した妻です。(でも結局取られた)



いや、即病院に電話でしょ。
わからない何かが出た時点で電話、スマホで10分調べてないで電話ですよ。
ピクニックのことを考えていた私に至ってはもう頭がおかしいです。

結局、謎の液体(第1波)がパシャッと出てから、おそらく2時間後くらいに、妻が病院に電話をしました。

妻「来てくださいだって」

当たり前の回答ありがとうございます。

寝ているちーを義弟に託して病院へ向かいます。
思えば1人目の時は身軽でした。
上の子がいると、起きた時どうするかとか、明日からどうするか、仕事はどうするか、色々考えなきゃいけないことがあって、状況が全然違いました。

車で15分、妻を産婦人科で降ろして、ちゃんと病院に入ったことを確認してから、ちーが起きては大変なのですぐに帰宅。

0時頃に、「破水でした」と妻からの報告がありました。

はじめての、がぁがいない夜

ちー(3歳の娘)は産まれてから今までずっと、がぁ(ママ)と一緒です。
妻は専業主婦で、ちーを保育園にも入れていないので、本当に毎日付きっきり、ちーにとってがぁが居なかった夜は、産まれたその日に救急車で運ばれてからの7日間だけです。

今でも夜中に「がぁー!」と泣いて起きては、もうがぁじゃないと絶対に寝ないのです。

病院から帰ってきた私は、パジャマの上に羽織っただけのダウンとカバンをそこら辺へ捨てて、部屋の真ん中に突っ立って10秒くらいボーッとした後、すでに寝る準備はできていたので、とりあえずベッドに横になって妻からの連絡を待つことにしました。
破水してるので入院は確定、出産して退院するまで迎えに行く必要はないのですが、気になって眠る気にはなれませんでした。

そして夜の1時くらいにちーの、「がぁー!」がはじまりました。
ちーの隣に行って背中をトントン、また寝ようとしたのでホッとしていたら、どこにセンサーがあるのか突然ムクッと起きて、私ががぁじゃないことを確認するや否や、「がぁがいいー!」と泣きながら、いつもはがぁが寝ているベッドへ這いずって行きます。

ちーの「がぁがいいー!」はいつものことで予想していましたので、私は準備していた言葉をゆっくりはっきりと、なるべく優しい声でちーに語りかけます。



「がぁはね、昨日赤ちゃん産まれそうになったから、病院に行ったんだ」



子育てを経験したことのある人はわかると思いますが、大泣きをしている子供、しかも寝ているときというのは、何を言っても耳に入らないものなのです。
でもこのときは、しっかりとちーが私の言葉を聞き取ったことが、ちーの顔を見てわかりました。
泣き顔が一瞬だけ真顔になって、またすぐに、さっきよりも大きな声で泣きはじめます。

でも、ちーももうすぐ4歳、がぁが入院しちゃうこともわかっていたので、自分の声ががぁに届かないことを理解したのか、一転してヒーンヒーンと、とても哀しそうに静かに泣きはじめました。

10分くらいしたら落ち着いて、今度はパッチリと目を見開いて天井をただ見つめています。
さらに10分くらいして、泣いた余韻がまだ残っているような少し震えた声で、
「なんで赤ちゃん産まれそうなの?」
とちーが聞いてきたので、「ちーちゃんに早く会いたいからかな?」と答えて、「ちーちゃんお姉ちゃんだから?」「そうだね」
そんな会話をしたり、また沈黙したり、しばらくして、また会話をしたり。
合間に妻とLINEをしていたので、そのとき3時くらいだったのを覚えています。
なんとなくの不安が頭の中をぐるぐるして、眠いのに眠れない感じ。
多分ちーもそんな感じだったのかなと思います。





気がついたら6時半、「とっとー?」というちーの声で目が覚めました。

「がぁがとっとに変わってる!」
「がぁと寝てたの?ちーちゃん夢見てたんじゃない?」
「うん、ちー夢見てたよ!ずっとがぁがいたのに、目つむってたのかなー!」


よかった、ちーは元気だ!

LINEで出産報告

7時半くらい、陣痛始まったかもと妻からLINEがありました。
コロナ禍で出産は立ち会えないので妻は1人きりです。
助けになりたいのに何もできない、もどかしくてどうしようもない、無力です。

「何かできることある!?なんでも言って!」
と聞くと、「陣痛代わって!」と返ってきました。
それは無理です(笑)

ピクニックにいけなくてごめんねとちーに伝えてと言われましたが、思い出させるのも可哀想なので伝えずにいました。
するとちーの方から、「ピクニック残念だったね!」

諦めてるけどさりげなく行きたかったことを伝える3歳、我が娘ながらすごい。
妻が頑張ってるのにピクニックなんか行く気になりませんが、何かができるわけでもありませんし、ちーには少しでも寂しさを紛らわせてほしいので、やっぱりピクニックに行くことにしました。



10時45分 「痛くて死ぬ」

(この後連絡が途絶えて、結局次に連絡が来たのは15時の出産報告でした。)


ちょうど家を出るときに「痛くて死ぬ」のLINE、そしてその後つかない既読、ピクニックどころではありません。
ちーはがぁ(ママ)のことなんか忘れて楽しんでいますが、私は心ここに在らずで、何にも楽しくない。
ずっと胸がザワザワしていて、頭、膝、目線、身体のどこかを動かしていないと落ち着かない、心労で死んでしまいそうです。

妻からの連絡がなかなか来ないので、ピクニックが終わって帰るころには、
「陣痛きてるんだよね?大変なのかな?それとも充電がないのかな?充電させてもらえないのかな?なんかあったら普通病院から連絡くるよね?」と1人でブツブツ呪文を唱えはじめる始末。
こんな状態になったのは初めてでした。






出産報告は帰宅してすぐのことでした。

15時4分 「12時2分に産まれました」
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歓喜、本当にホッとして肩の力が抜けて、嬉しくて、心の中でガッツポーズ!!

「赤ちゃん産まれたってー!!」

ちーに報告したら

「ふーん、(そんなのはいいから)あそぼう?」





旦那でも病院に入れないので、退院まで赤ちゃんには会えません。

はじめての、妻がいない夜

夜はばぁばが赤飯を持ってきてくれて、私はただの卵焼きだけを作って、ちーと2人の晩ごはん。
白だしを入れ過ぎてしょっぱい卵焼きがよほど美味しかったのか、「全部食べちゃうくらい美味しい」と言いながらバクバク食べてくれました。

妻が居ない夜ごはんはとても静かです。

(ちーが産まれたときはコロナもなく、ゴールデイウィークだったので親族一同が集まって賑やかだったな。コロナのせいなのかなんなのか、いつの間にかみんな疎遠になっちゃった。)



いつもどおりちーとお風呂に入り、歯を磨き、YouTubeをみて本読んで、おしりたんていの途中で、8時くらいにちーは寝ました。



さて、妻がいない



何をすればいいかわかりません。


普段妻が留守にするときは、「ラッキー、何しよう!」とあれこれやりたいことから、やることを決めるのが大変なくらいなのに、今日は何もする気が起きません。

とりあえずテレビ付けてみるけど、なんか違う。
10分くらいで消して、お酒はやめたけど、祝杯として久しぶりに飲むか、いや、いいか。

とりあえずコップにサイダーを入れて、昨日妻が美味しい美味しいと食べていたお煎餅を頬張る。


コップの中のサイダーがずっとパチパチ鳴ってる。

この家、急に「…パキッ」と鳴る。


静か過ぎて逆に色んな音が気になる。


あれ、俺もしかして1人、コワイ???





妻、早く帰ってきてくれ。
赤ちゃんにも会いたいなー。




…今日のこと、ブログにでも書くか。






というわけで今に至ります。


長くてすみません、ここまで読んでくれてありがとうございました。