みなさんはうさぎとかめのお話を一度は聞いたことがあるでしょう。
簡単にあらすじをおさらいします。
- ウサギがカメに競争をけしかけます。
- ウサギとカメが張り合って、丘の頂上を目指したレースが始まります。
- スタートからあっという間に、ウサギがカメを引き離します。
- ウサギは油断して道中で昼寝をします。
- カメは寝ているウサギを追い越してゴール。
- カメの勝ち。
というお話でしたね。
今回はこのうさぎとかめについて考えたいと思います。
考えるのはココ
なぜカメは格上のウサギとの勝負を引き受けたのか?
そしてなぜ、見えなくなったうさぎの背を追い続けたのか?
カメからしたら、ウサギとの競争など勝てるはずもありませんし、開始直後にブッちぎられてそれは明らかになったわけです。
それでもウサギの背を追い続けて勝利を収めたカメはどのようなマインドを持っていたのかを、現代人に照らし合わせて考えていきます。
カメはなぜ見えないウサギの背を追って走り続けたのか
仮説1 ウサギは思い通りにいかないことがあると逆上するめんどくさい上司タイプだった
自分の意見が通らないと逆上する人っていますよね。
こちらが少しでも反抗的な態度を取ると逆上して、以降は無視したり悪い噂を吹聴したりして、陰湿な精神攻撃を仕掛けてくるタイプです。
もしウサギがそれだったとしたら、カメはトラブル回避のために負けることがわかっている勝負を仕方なく引き受けたのかもしれません。
【否定】
ですが、カメは昼寝をしているウサギを追い抜いて先にゴールをしています。
もし、ウサギがめんどくさい上司タイプだったとしたら、カメが勝ってしまってはウサギからの報復がありますし、要は接待なわけですから、ウサギが起きるまで物陰でじっと待つはずでしょう。
というわけでこの説は否定されます。
仮説2 ゴールまでの道のりがものすごく過酷だった
ゴールまでの道のりが果てしなく長距離だったとしたらどうでしょうか?
要するにスピード勝負ではなくスタミナ勝負だったのなら、カメに分があってもおかしくありません。
開始早々猛ダッシュをしたウサギはペース配分を誤っていて、途中で昼寝をしたのは体力回復のためだったと考えると辻褄が合います。
【否定】
絵本の中でハッキリと
カメ「ウサギさん、油断して昼寝してるな」
とのセリフがありますので、ウサギは完全に油断して昼寝をしていたことがわかります。
というわけでこの説も否定されました。
仮説3 カメは熱血スポ根タイプのおバカさんだった
これも非常に有力な説です。
スタート直後にうさぎの背が見えなくなって、普通なら「あ、これもう勝てないな」と悟るわけですが、そう考える頭がないほどのおバカさんだったわけです。
だからこそ頑張り続けることができるわけなので、バカも一概に悪いとは言えません。
人間界にもスポーツを極める人たちは、これに似たような人がいます。
【否定】
もしカメが熱血スポ根タイプのバカだったとしたら、寝ているウサギに声をかけそうですよね。
「追いついたぜ!あと少し頑張ろう!」みたいな感じで。
寝ている隙にゴールしようとは思わなさそうですね。
よってこの説も否定されます。
仮説4 カメは何にでも迎合するイエスマンだった
こちらも非常に有力な説です。
カメは何にでも迎合するイエスマンだったのです。
競争しようと言われたからやった。
走れと言われたから走った。
人間界でもこういう人は多いです。
【否定】
この説を完全に否定するのは難しいですが、絵本の中でレース前にカメは「僕の方が早い」とウサギと張り合っています。
つまりカメは勝つ気でいたわけです。
ただ言われたとおりに走っていたというのは考えにくいでしょう。
よってこの説も否定されます。
真実 カメは常にチャレンジしベストを尽くすマインドを持っていた
うさぎとかめのカメをイメージすると、足が遅くても健気に頑張って走る姿が思い起こされるのではないでしょうか。
真実はまさにそのとおりでした。
「まだこないだろうから」と昼寝をするウサギは、油断はあるにせよカメが来るまでの時間を計算して昼寝に入っているわけです。
そう考えると、カメはウサギの計算より早く追いついた可能性が高い。
つまりカメは、めっちゃ頑張っていたのです。
明らかに自分より格上の相手からの挑戦を受け、その差が明らかになったにも関わらず全力で頑張り続ける。
そんな常にチャレンジし、常にベストを尽くすマインドを持っていたからこそ、ウサギの計算を上回る速さでウサギに追いつき、勝利を収めることができたのです。