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子供のレジリエンスを育むたった一つの法則


レジリエンスとは

レジリエンスとは、どんな経験をしても「自分らしさを失わずにいられる力」のことです。

人生にはストレスや挫折、失敗、逆境など、数えきれないほどの「不快」が存在します。
しかし、それらを乗り越え、再び立ち上がる力こそがレジリエンスです。

この力は、生まれつき備わっているものではなく、成長とともに育てていくことができるスキルです。
特に幼少期から身につけることで、大人になったときに困難に負けない強さを持つことができます。

例えば、ブロックのタワーがうまく積み上げられないとき、難しいパズルを解くとき、お友達に仲間外れにされたとき——こうした日常の小さな困難を乗り越える経験が、将来子供が自分らしく生きて、大きな挑戦に向かうことができる基盤となります。

本記事では、子供のレジリエンスを育むために親が意識すべき「たった一つの法則」について解説します。

参考文献: 『GOOD INSIDE 子どもにとってよい子育て』

子供のレジリエンスを高めるたった一つの法則

レジリエンスを一言で表すなら、それは「不快に対する調整力」です。

ストレス、挫折、失敗、逆境——これらはすべて不快感を伴います。
そのため、不快感に適切に対処する力を身につけることが、すなわちレジリエンスを育むことにつながります。

研究によると、幼少期の親の関わり方が、子供の将来のレジリエンスに影響を与えることが分かっています。
そして、レジリエンスを育む上で最も重要なたった一つの法則は、「子供が経験していることの外に連れ出すのではなく、親が子供の経験の中に入っていく」こと です。

不快感から引っ張り出すのではなく、共感する

例えば、子供が算数のテストの点数が悪くて落ち込んでいるとします。

よくある親の対応として、

「でも国語の点数はいいじゃない!みんな得意不得意があるのだから、できないことは気にしなくていいのよ!」

と励ますことがあります。

これは、一見すると子供を安心させる言葉ですが、実は 「算数のテストの点数が悪い」という子供の不快感をごまかそうとしています。

親は子供を思うあまり、子供が経験する「不快」を取り除こうとします。
しかし、不快そのものを取り除いてしまうことは、子供のレジリエンスを育む上で適切ではありません。

必要なのは「一緒に感じること」

子供のレジリエンスを育むには、子供の不快感を一緒に感じ、共感してあげることが大切です。
気持ちを受け止めてもらえた子供は、「じゃあ、どうすれば良いか」を自分で考え、不快に対処する力を身につけられる可能性が高まります。

では、具体的な場面を見てみましょう。

子供がブロックをうまく積み上げられずに泣いている

丈夫な土台を作ってあげるのではなく、
「うわー、うまくできなくて悔しいね!」
と子供の気持ちを代弁しましょう。

クラスのみんなが縄跳びの合格シールをもらっているのに、自分だけもらえなかった

「かけっこシールはもらえたでしょ!?」と励ますのではなく、
「自分だけもらえないのは悔しいね!ママも子供の頃、同じようなことがあって悔しかったなー!」と共感しましょう。

仲の良い友達の誕生日パーティーに呼んでもらえず、落ち込んでいる

「どうせ大したパーティーじゃないし、あなたを嫌っているわけじゃないよ」となだめるのではなく、
「それは本当に悲しかったね、いつも◯◯ちゃんと仲良しなのにね」と気持ちを受け止めてあげましょう。

レジリエンスはすぐに身につくものではない

繰り返しになりますが、これは子供の不快を取り除くための方法ではありません。
また、これをしたからといって、すぐに子供が困難に立ち向かえるようになるわけでもありません。

レジリエンスは、少しずつ、時間をかけて育まれるものです。
子供が自分で考え、不快に対処できるようになるまで、長い目で気長に見守ることが大切です。

まとめ

本記事では、子供のレジリエンスを高めるたった一つの法則を解説しました。

レジリエンスとは、ストレスや困難に直面しても乗り越える力のこと。
この力は生まれつきではなく、経験を通じて育まれます。

最も大切なのは、親が子供の気持ちに寄り添い、共感することです。

具体的には

  • 子供の悔しさや悲しみを否定せず、言葉にして共感する
  • 無理に励ますのではなく、「悔しいね」「悲しいね」と気持ちを受け止める
  • 不快感と向き合う力を育めるよう、焦らず寄り添う

こうした関わりが、子供の適応力を高めます。
レジリエンスはすぐには育ちませんが、日々の積み重ねが重要です。
親が長い目で見守ることで、子供は困難を乗り越える力を少しずつ身につけていくことができるでしょう。

参考文献: 『GOOD INSIDE 子どもにとってよい子育て』