寅の刻(とらのこく)って何時だか分かりますか?
寅の刻は午前3〜5時くらいを指します。
これは昔使われていた時間の表現です。
日本文学の時間表現で「〜の刻」と書かれているのをよく目にしますが、小説を読みながら、「申(さる)の刻って何時だっけ?」といちいち調べるのはめんどくさい。
「申の刻、午後3〜5時ごろね!」
とすぐにわかったら便利ですよね。
友達から「いま何時?」と聞かれたときに、「酉(とり)の刻だね」と答えるのもなんかカッコいいじゃないですか?
(本当にやったら嫌われるのでやめましょうね。)
というわけで今日は「〜の刻」が何時なのかを一発で覚える方法をご紹介します。
とつぜんだけど卯の刻って何時かわかる?
とつぜんなに?わかんないけど…
今日は「〜の刻」の超簡単な覚え方を紹介するよ!
いや、頼んでないし、卯の刻って何時よ!
「〜の刻」を超カンタンに覚える方法
まずは十二支を覚えよう
もちろん知ってるよ、見ないで唱えられるよ!
という方は、ここは飛ばして次に進んでください。
子(ね)、丑(うし)、寅(とら) 、卯(う)、辰(たつ)、巳(み) 、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)
これが十二支(じゅうにし)です。
昔は時刻を表すのに十二支が使われていました。
1日は24時間で、干支は12コあるので、干支ひとつ2時間ずつに区切られています。
まず、十二支は何度も唱えて覚えてください。
ここから先は十二支の順番を知ってる前提で進めていきます。
午前と午後にわける
まずは十二支を半分に分けます。
前半が午前、後半は午後です。
(厳密には少し違いますが、最終的にはちゃんと理解できるので大丈夫です。)
子(ね)、丑(うし)、寅(とら) 、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)
午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)
干支を覚えるときも無意識のうちに
「ね、うし、とら、う、たつ、み」
「うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い」
と、2つに分けているのではないでしょうか?
なので午前と午後に分けるのは覚えやすいでしょう。
時計のテッペンから2時間間隔で並べていく
時計をイメージして12の針から2時間間隔で動物たちを並べていきます。
並べた場所の前後1時間が、その動物が担当する時間です。
卯(う)の刻は、6の針から前後1時間なので、5〜7時となります。
冒頭で、午前午後に分けるのは厳密には違うと言った理由は、時計のテッペンを担当する動物は午前と午後をまたぐからです。
午前のテッペンの子(ね)は、23〜1時
午後のテッペンの午(うま)は、11〜13時
といった具合です。
まとめ
覚え方は以上です!
簡単ですよね。
考え方をまとめると
①干支を午前と午後に分ける
②時計のテッペンから2時間おきに並べる
③前後1時間が並べた干支の時刻を指す
ではここで問題です。
羊の刻は何時でしょう?
正解は午後1〜3時です!
どうでしょうか?
時計をイメージしてすぐ解りましたか??
丑三つ時っていつ?(おまけ)
ちなみに、丑三つ時(うしみつどき)といった時間表現も聞いたことはないですか?
これは先ほどの2時間単位の時間を、さらに細かい時間に分けるときに使う表現です。
丑(うし)の刻は午前1〜3時の2時間です。
これを30分ごとに分けます。
1時〜1時半 丑一つ
1時半〜2時 丑二つ
2時〜2時半 丑三つ
2時半〜3時 丑四つ
つまり丑三つ時というのは、午前2時〜2時半頃を指します。
どうかな?卯の刻が何時かわかった?
えーっと、ねーうしとらうーだから、、、えーっと、
午前5時〜7時ね!
正解!バッチリだね!
なんか上からなのがムカつくけどね
【参考文献】
干支(えと)
卯の刻とは何時?読み方や方位や正刻の鐘は。卯の刻参りはあるの? - 気になる話題・おすすめ情報館
うしみつ(丑三つ)時 | THE SEIKO MUSEUM GINZA セイコーミュージアム 銀座