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世界はなぜジェンダーレスに向かっているの?

世の中はジェンダー平等に向かっています。

ジェンダーの平等はSDGsの取り組みのひとつです。

ジェンダーレスとは、男女の境界をなくすことを指しますので、これもジェンダー平等の取り組みのひとつです。

今回は、そもそもなんで世界はジェンダーレスに向かっているのか?という話をします。

この記事を読むと、なぜ世界はジェンダーレスに向かうのか、その背景を知ることができます。

背景を理解することで、個人としてジェンダー問題とどう向き合うか、何か考えが生まれるかもしれません。

日本は男女不平等の国

まず、日本は世界から見て男女不平等の国なのです。

男女の平等を数値化したジェンダーギャップ指数というものがあります。

日本は146カ国中116位と先進国の中では最下位です。

昔はどの国も男女不平等だった

昔は今よりもっと悲惨なものでした。

明治時代の日本では、結婚した女性は無能力者の扱いでした。

耳が聞こえない人や口がきけない人と同じ扱いになることが、法律で決められていたのです。

女が浮気をしたら離婚できるけど、男が浮気をしても離婚できない、なんて法律もありました。


1800年ごろのフランスでも

人権の平等を謳った人権宣言が出されましたが、その内容に女性は含まれていませんでした。

19世紀までの世界は、人権にしろ経済にしろ、「その国のことはその国で」というスタンスでした。

だからどの国もバラバラだったのです。


国際連合の設立

1939年に第二次世界大戦が勃発しました。

世界中のたくさんの国を巻き込んだ大きな戦争です。

1945年まで続いたこの戦争で世界は荒れ果てて、弱い国や弱い人はひどい目に遭いました。

戦争を防ぐことができなかったことを反省して、1945年に国際連合が誕生しました。

国際連合は、世界の平和を守るために設立された組織です。

小さい国も大きい国も、貧しい国もお金持ちの国も、男も女も分け隔てなく平等に発展していくことを目的としています。


ジェンダー平等に向けた取り組み

国際連合は設立してまもなく、男女も含めた人類の平等を世界に発信します。

それが1948年の世界人権宣言です。

宣言だけでは法的な縛りがありませんので、

1966年に、国際人権規約が出されます。

世界人権宣言をさらに詳しくして、ちゃんと守るようルールにしたものです。

しかし、長年続いた男女の不平等はすぐには解決しませんでした。

そこで各国の女性たちが立ち上がり、デモを起こしたりストライキをしたりして不平等を訴えました。

各国の女性たちの活躍もあり、1967年に女子差別撤廃宣言が宣言されました。

さらに1975年から1985年までの10年間を、「国連婦人の10年間」として、男女平等に向けてしっかり取り組むと宣言しました。

これを国際婦人年宣言と言います。

「国際婦人の10年」の取り組みの中で、1979年に女子差別撤廃条約ができました。

これにより各国は男女平等に向けた取り組みが義務づけられ、世界はジェンダー平等に向かうことになりました。


ジェンダーレスは世界平和のため

結論、ジェンダー平等は世界平和と人類の発展のために、戦争の反省から導き出された答えのひとつです。

差別や不平等がある世界では、世界平和も人類の発展も実現できないからです。

ここまで読んでくださった方は、そもそもなんで世界がジェンダーレスに取り組むことになったのかをざっくりとご理解いただけたかと思います。

まだまだ平等にはほど遠い日本で、個人としてジェンダー平等にどう向き合うか。

この記事が考えるきっかけにでもなれたら嬉しい限りです。