パート1は「なんのために働くか」のお話でした。
パート2では、「こころの平静をたもつ」ために大切な心の在りかたをお話しします。
こころの平静をたもつ 人生をうまいことやる習慣【パート2】
いちばん大切なこと
心の平静を保つには、まずよく眠ることが大事、夜の仕事は寝ることです。
そして、家庭の幸せが1番です。
それ以外はぼちぼちでいいのです。
理想の子育てができずに悩むお母さんも多いけど、子供にとっては親がいつもニコニコ笑っていることが1番幸せですよ。
人はなぜ不安になるのか
人は先のことをあれこれ考えるから、不安を感じます。
人間以外の動物は将来に不安を抱えて鬱になったりしません。
人間も原則は同じ、基本的には今日1日をしっかり生きることだけ考えてれば良い。
夜は寝て朝起きる、ご飯を食べて命を繋いでいけば大抵のことはなんとかなります。
それでも人は、人と比べて一喜一憂します。
これは仕方のないこと、人間そういうものなのです。
でも、目指していた理想を手に入れたところで、また別の悩みを持つでしょう。
大企業の社長さんでも、診察に来る人は多くの悩みを抱えています。
むしろたくさん稼いでいる人ほど、悩みも多いように思えます。
誰になろうとみんな悩むのです。
自分だけが不幸だと思わずに、「目の前のことだけやっていきましょう。」
確実に起きることだけ準備、それ以外はしらん
相談にくる人は、起きるかどうかもわからない不安を見つけ出しては悩み、1のことを10にも20にも膨らませて悩んでいます。
「確実に起きるとわかっていることだけ準備して、起きるかどうかわからないことは知らん!」
くらいでいいです。
仕事のことは、仕事のときだけ考えて、家に帰ったら好きなことをしたり、家族と楽しい会話をしたりして切り替えましょう。
それでも辛い、嫌な人がいる
職場に嫌な人がいるという相談はとても多いです。
どうしても辛いならやめたっていいけど、100%居心地のよい場所なんてありません。
人から嫌なことを言われときは、「この人家でなんか嫌なことがあったんだなー」くらいに思っておきましょう。
距離感が近すぎると、相手に気に入られるために相手の顔色ばかり窺ってしまいますが、
人が人を注意するときなんてだいたい身勝手なもんです。
間に受けなくていいんです。
そして、他人を変えるのは無理です。
あなたがどんなに辛い思いをして、それをわかってほしいと思っても、「嫌な人」はわかってくれませんし、改心して変わってくれることもないでしょう。
嫌なことにばかり目を向けるのではなく、「嫌な人」とは遠すぎず近づきすぎずくらいの距離感でそれなりに付き合って、本当に気が合う人に目を向ける方が幸せです。
いざこざが起きたら先に謝ってしまいましょう。
悲しみや怒りから立ち直るには
悲しいことや怒りを鎮めるには日にち薬が1番です。
怒りはとくに残りやすいので、考えないようにしても考えてしまいます。
もちろん、強すぎるショックを受けている人には薬を出して紛らわすこともありますが、過去をなかったことにはできませんから、日が経つと自然に治る日にち薬が1番有効なのです。
それでも辛いときは、なるべく暇を作らないようにしてください。
暇があるとあれこれ悩みはじめるので、仕事でも趣味でもなんでもいいので、何かしらやっていましょう。
しんどい経験は自分を強くしてくれます。
筋肉と同じで、経験すればするほど強くなっていきます。
しんどくても、食べて眠れて心身が健康であれば、自分を強くするための貴重な経験だと捉えて、辛抱するのもよいでしょう。
あとは、自分の弱みをさらけ出せる人を大切にしましょう。
どんなにしんどいときでも、苦しみを相談できる相手がいれば、何だかんだ生きていけます。
著者は精神科で患者さんの話をただ聞いてるようなもんだと言っています。
愚痴を目一杯吐いて満足して帰っていく人もたくさんいるそうです。
自分が話を聞く側になったときは、相手の目線に立って、ただ話を聞いてあげましょう。
変にアドバイスをしたり妙案を出そうとしなくていいです。
【参考文献】
本書では関西弁の語り口調で書かれていて、優しいおばあちゃんに、人生について大切なことを教えてもらっているような感覚になれます。